【コラム #02・前編】ATTRACTIONS 西崎さんのエンジニアブーツがファンを魅了し続ける理由。
BILTBUCKのエンジニアがここまでファンを魅了し続ける理由。
このコラムでは、当店でお取り扱いしているブランドの「コア」な部分を掘り下げて、作り手ご本人に直接インタビューさせて頂き、ブランドの持つ独自性や背景に迫っていきます!
今回はATTRACTIONS代表の西崎さんに、BILTBUCKエンジニアブーツづくりについてお話を伺いました。革の選び方から、定番品の改良、そこから発展して表には今まで出てこなかった裏話まで。
まずは、なぜエンジニアブーツなのか、というところからお話を伺いました。


気づいたらエンジニアブーツばかり作っていた
林:当店で取り扱いをスタートさせて頂いたのが10年前。ATTRACTIONSが手がけるブランド「BILTBUCK」の中でもエンジニアブーツがとても履きやすく、衝撃的な出会いだったのですが、ずっとエンジニアを作り続けておられますよね。そのあたりのお話を聞かせていただけますか。
西崎代表:昔から、1年のうちのほとんどエンジニアを履いているんです。靴って言ったら、もうエンジニアなんですよ。それが必要な理由というか、好きな理由で。
もともと、こんなに革を変えたり、いろんなラスト(木型)を作ったりしようとは思っていなくて。まず一足作ろうと思って、作ったらまた違うのが作りたくなって。気づいたらエンジニアばっかり作っていた、ぐらいの感じなんですけど。
デザインとかラストにコンセプトがあるじゃないですか。それに合わせて革のマテリアルをはめていったら、たまたまこうなったというところがあるので。あまり計画的なことではないんです。
ホースバットも最初はうまくいかなかった
林:ホースバットって、取り扱うのが難しいと言われてるじゃないですか。
西崎代表:厳密に言えば違うかもしれないですけど、ホースバットをエンジニアブーツに使って商品化してやり始めたのは、多分うちが最初だと思うんですよね。昔はホースバットもホースハイドの一つなので、ホースハイドと言っていたと思うんです。厚みを取るのはバットなので、使っていたところはあったかもしれないですけど。
うちは「バットを使っていますよ」という意味で、あえて商品名にホースバットと入れていたんですよ。だから認識されたと思うんです。でも最初は、やっぱりうまくいかなかったんです。割れるし、コードバン層の境目とかもあるし。本当にいろいろ試行錯誤して、工場さんに協力してもらったりしながら、だんだん作れるようになったので。普通にホースバットを使うのは難しいんじゃないですか。
林:そうですよね。製品化できないという話は、いろいろな方から聞きますね。

西崎代表:あと、他であまり使わないような素材を、実は中にも使っているんですよ。アッパーだけじゃなくて、ミッドソールとか。
ソールもオリジナルです。耐油性のソールがあるんですけど、高すぎて普通は使わないんですよ。そのため履き心地もいいかもしれませんね。
林:そうやって素材を絞り込んだり、見つけてきたりするのは、すごいですよね。
西崎代表:今の定番品がどうか、新品を下ろして履くんですよ。出張前とかに履いて、「まだ硬さがあるな」とか、「これだと長く履けないな」とか。そういうのをいつも相談して、改良してもらったり。
林:工場さんであったり、いろいろな人の意見を聞きながら、改良を続けているんですね。

売れている商品でも実は改良を重ねている
西崎代表:ヘリテージトラウザーもずっと売れているんですけど、分からないレベルでパターンをまたリニューアルしたんですよ。
気になったところがあって、直して。並べても分からないけど、多分、穿いた時に違う。そういうのを定番品でずっとやっているんです。
シャツも今回ちょっと修正を入れるんですけど、多分分からないです。革ジャンも、実はちょこちょこ修正していて。気になるところを、改良、改良、改良みたいな。
「なんで売れているのに変えるの」と思っているところもあると思うんです。でも、嫌じゃないですか。気になったら売るの。
林:気になっちゃうんですね。
西崎代表:気になっちゃうんですよ。穿き込みテストとかすると、やっぱり気になっちゃうので。でも、そのままにしておくと、他も全部そうなっちゃうと思うんですよ。やっぱり、お客さんに喜んでもらいたいです。それが過剰になって、止められなくなって。(笑)
後編は、撮影の裏側や新型エンジニアブーツのバックルの話へ。
ピンの太さを変えた理由から、ソールの話まで、普段表に出ることのない裏話もお届けします。
お楽しみに♪
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